「筋トレ中は脂質を減らした方がいいの?」
「1日どれくらいの脂質が適切なのか分からない…」

筋トレを始めた初心者の方から、こうした悩みをよく聞きます。
糖質やタンパク質は意識していても、脂質となると“なんとなく避けている”という人も多いのではないでしょうか。

しかし実は、脂質は筋トレの成果を大きく左右する超重要な栄養素です。
減らしすぎると疲れやすくなったり、筋肉がつきにくくなったり、ホルモンバランスが乱れてしまうことさえあります。

一方で、揚げ物やスナック菓子など“悪い脂質”を摂りすぎると、体脂肪が増えやすくなるのも事実。
つまり筋トレ中に必要なのは、「脂質を減らす」のではなく「脂質を正しく選ぶ」ことです。

この記事では、
✔ 筋トレ中の1日の適切な脂質量
✔ 筋肥大・減量など目的別のおすすめ量
✔ 良質な脂質と避けるべき脂質
✔ 今日から実践できる脂質コントロールのコツ
を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

この記事を読み終える頃には、あなたに必要な脂質量と、どんな脂質を選ぶべきかが明確になります。
脂質を味方につけて、筋トレの成果を最大化しましょう!

1. 筋トレに脂質が必要な理由

筋トレと聞くと「脂質は減らすべき」と思われがちですが、実は脂質は筋トレに欠かせない栄養素です。脂質が不足すると、筋肉が増えにくくなったり、トレーニングのパフォーマンスが落ちたりすることもあります。

筋トレに脂質が必要な主な理由は以下の3つです。

① ホルモン生成に不可欠

筋肉を増やすために重要な「テストステロン」などのホルモンは脂質から作られます。
脂質を極端に減らすとホルモン値が低下し、筋肥大効率が落ちてしまいます。

② 長時間のエネルギー源になる

脂質は持久的なエネルギー源として働くため、筋トレ前後の体力維持にも貢献します。

③ 栄養吸収のサポート

脂溶性ビタミン(A・D・E・K)は脂質がないと吸収できません。
特にビタミンDは筋肉の合成にも関わるため、脂質は間接的にも筋トレに重要です。



2. 脂質の1日のおすすめ量はどれくらい?(総論)

一般的に、脂質量の目安は以下の通りです。

  • 総摂取カロリーの20〜30%
  • 体重1kgあたり 0.8〜1.0g が基準

例えば
体重70kg / 1日の摂取カロリー2400kcalなら…

  • カロリー比:480〜720kcal(脂質量53〜80g)
  • 体重比:56〜70g

→ 多くの場合、この2つはほぼ同じ範囲に収まり


👉 「筋トレ中の食事量の決め方を詳しく知りたい人はこちら」



3. 目的別|筋肥大・減量・維持で変わる脂質量の目安

筋トレをしている人の脂質量は目的によって変わります。


◆ 筋肥大(バルクアップ)

総カロリーの25〜30%(体重×0.8〜1.0g)

理由:
・ホルモン生成を高める
・総摂取カロリーを増やしやすい
・トレーニングのパフォーマンス維持

→ 脂質は増量期の“味方”です。


◆ 減量(ダイエット)

総カロリーの20〜25%(体重×0.6〜0.8g)

理由:
・脂質はカロリーが高いので調整しやすい
・ただし減らしすぎるとホルモン低下のリスクあり
→ 目安の下限を割らないよう注意。


👉 「減量期でも筋肉を落とさない食事はこちら」


◆ 維持(メンテナンス期)

総カロリーの25%前後(体重×0.8g前後)



4. 良質な脂質と避けるべき脂質

脂質は「量」だけでなく「質」が超重要です。


◆ 良質な脂質(積極的に摂る)

  • オリーブオイル
  • アボカド
  • ナッツ類
  • サーモン・ブリなど青魚(オメガ3)
  • えごま油・亜麻仁油(加熱NG)

これらは炎症を抑え、筋トレの回復にも良い影響があります。


◆ 避けるべき脂質(極力減らす)

  • 揚げ物
  • マーガリン(トランス脂肪酸)
  • スナック菓子
  • 安価な加工食品の脂

→ 炎症を起こしやすく、回復を遅らせます。



5. 1日の脂質量の決め方(計算方法)

以下の3ステップで誰でも決められます。


【STEP1】1日の摂取カロリーを決める

(例)体重70kg × 30kcal = 2100kcal


【STEP2】脂質の割合を決める

目的に応じて20〜30%を設定。

(例)2100kcal × 25% = 525kcal


【STEP3】脂質量に変換

脂質は1g=9kcal

→ 525 ÷ 9 = 58g



6. 筋トレ初心者がやりがちな脂質の失敗例

以下の失敗は多くの初心者に共通しています。


① 脂質を極端に減らす

→ ホルモン低下で筋肥大が止まります。

② プロテイン+鶏胸肉だけの食事になる

→ 栄養バランスが偏り、疲れやすくなる。


③ 良質な脂質を摂っていない

オメガ3不足は筋肉の合成効率を下げるといわれています。


④ 揚げ物を“脂質だからOK”と思ってしまう

→ カロリー過多+炎症でパフォーマンス低下。



7. 脂質を上手に摂るための食材リスト

具体的な食材を知っておくと、脂質管理が一気に楽になります。


◆ 主菜(メイン)

  • サーモン
  • サバ
  • ブリ
  • 豚ロース(脂身少なめ)
  • 牛赤身

◆ 副菜・間食

  • アボカド
  • ナッツ(15〜20粒が適量)
  • オリーブオイル(大さじ1=13.8g脂質)
  • えごま油(大さじ1で必須脂肪酸が摂れる)


8. 筋トレ向け1日の脂質量モデル例(1800〜3000kcal)

◆ 1800kcal(減量向け)

脂質:20〜25% → 40〜50g


◆ 2200kcal(維持向け)

脂質:25% → 60g前後


◆ 2600〜3000kcal(増量向け)

脂質:25〜30% → 70〜100g

ここで知ってほしいのは、
「筋トレ中だから脂質は少なくすべき」という固定概念は間違いということです。



9. 今日からできる脂質コントロールのコツ

まとめとして、すぐに実践できるコツを紹介します。


✔ ① 1日1つ“良質な脂質”を必ず入れる

アボカド・サーモン・卵など。


✔ ② 揚げ物は脂質ではなく“ジャンク”と認識する

筋肉に悪影響です。


✔ ③ 調理油は「オリーブオイル」一択にする

迷ったらこれでOK。


✔ ④ ナッツは“食べすぎ注意”

脂質が多いため、1日20粒程度に。


✔ ⑤ 減量中も脂質は40g以下にしない

ホルモン低下のリスクが高いです。



10. まとめ:脂質は “減らす” のではなく “選ぶ” が正解

筋トレ中の脂質は、ただ減らせば良いものではありません。
筋肥大にも減量にも、脂質は欠かせない存在です。

  • 筋肥大:総カロリーの25〜30%
  • 減量:総カロリーの20〜25%
  • 維持:25%前後

そして、
“良質な脂質を選ぶことが最重要”。

脂質を味方につければ、筋トレの効果は大きく伸びます。